トランベンが人気の理由
① 第2次世界大戦の歴史がある沈没船でのダイビング
② ダイビング経験の浅い人でも楽しめる
③ 通年で水温が暖かい
④ 早朝とナイトでは、カンムリブダイが見られる
⑤ 遠いのに日帰りで楽しめる
沈没船 USATリバティー号の歴史
1942年第2次世界大戦中の最中、日本軍の魚雷攻撃を受け、
沈没寸前でトランベンのビーチに漂着しました。
その後、アメリカ海軍が、回収することなく放置すること21年。
1963年、バリ富士と呼ばれ親しまれているアグン山(3142m)が、噴火。
これにより大量の火砕流が周辺に流れ込み、その影響で海中に押し出されたようです。
観光目的で、スクラップ寸前のボートを水中に設置したポイントは、多いのですが、
歴史のある沈没船でのダイビングをビーチからできるところは、世界の中でも珍しいですね。
でわ、トランベンで見られる生き物人気ランキング
第1位
通常の日帰りツアーでは、見ることができない
カンムリブダイ
沈没船内を寝床にしているのでナイトダイブOR早朝ダイブをすると100%見られます。
昼間、通常のツアーでも見られることはありますが、確率は、低くなり群れになることはまずありません。
第2位
結構ダイバー慣れしている節あり
ブラックガーデンイール
アキアナゴの一種と思われます。
火山の影響で砂の色が黒いのでそれに合わせて体色が黒くなったものと思われます。
常に同じところに住んでいるので見られるのですが、
まれに、講習をやっている人たちやマナーの悪いダイバーが全部引っ込めてしまって
見られない場合があります。
第3位
知る人ぞ知る、生息範囲激レアなクマノミの仲間
スパインチーク・アネモネフィッシュ
イソギンチャクに寄生するクマノミの仲間なので、いる場所を知っていガイドに当たれば、
100%見せてもらえる生き物です。
でも、個体数が少ないので世界中で見られるところは少ないです。
みんなカクレクマノミと勘違いしているんだけど、ほっぺたにお髭が1本づつ生えているのです。
よく見ると、色も違うし、白い模様も細い。
第4位
どこの海でも人気者
タイマイ
バリでよく見られるウミガメの仲間です。
まれにアオウミガメも見られますが、タイマイのほうがフレンドリーなので
近くまで寄ることができます。
第5位
日々群れの大きさ拡大中
テルメアジ
メアジの仲間は、いつも同じ浅瀬で群れを作る習性をもっています。
同じ仲間で有名な魚には、ギンガメアジがいます。
かつてトランベンでは、ギンガメアジを見ることもできたのですが、どこかへ移動してしまいました。
何かのきっかけで、ある日忽然と移動して、それ以来見ることができないということがありますので、
このチャンスで見られるようお越しください。
拡大中のこの群れは、最初に発見した2年半前は、200~300匹ってところですが、今は、数千匹。
ここまでくると、かなり見ごたえのある存在です。
1年を通して水温が暖かいので、水温が低い冬場(日本の夏:バリは南半球)でも、
暑くて身動きの取りづらいウェットを着ないでダイビングできるがいい。
(冬に稀に、25℃まで下がるときがあるが、基本的には、28~29℃)
ちなみに、北部エリアは、トランベンのリバティーレックを中心に、
多くのダイブサイトが、車でアクセスできる範囲以内にある。
ほとんどマクロ専門のダイブサイトだけどね。
1日の第日で、20種類以上のウミウシを発見することもある。
そんなトランベンが、お勧め度は高い。
Written & Photo by Yoshi