前回までの中性浮力3部作紹介した中性浮力を磨くコースについてもう少し詳しく説明しときます。
ここで話すのは、PADIのコースです。
PADIとは?
PADIは、ダイビングの業界で世界シェア率70%以上の最大ダイビング指導団体です。
他団体のライセンスでもPADI認定と同等のライセンスであることが確認できれば、継続教育コースを受けることができます。世界で最も信頼されているPADIでレベルアップするいいチャンスですよぉ!
ダイビングスキルの中で、習得するのに最も難しい重要なスキルが、中性浮力です。
以前のブログでも話した通りで、
呼吸による浮力コントロール
中性浮力の取り方
キックの方法
この3つで、ダイビングの基本的な方法の全てです。
これに器材の使い方と組み立て方、バディーシステム、トラブルの回避方法を組み込んだコースが、オープンウォーター・ダイバー・コースです。
この基本的なダイビング方法に絞って、海洋で2本のトレーニングダイブをするコースを紹介します。
ピーク・パフォーマンス・ボイヤンシー・スペシャルティコース
このコースは、1日で新しいカードが得られるコースです。 オプションでプールでの練習を組み込むことができます。 プールだと口頭での説明と水中での確認を行いやすいので、海で練習するよりも短時間でかなり上達します。 より理解したい、必要性を感じている、秘密の特訓をしたいという人には、お勧めです。
また、マスタースキューバダイバー(*1)にアップグレードするときのクレジットになります。
中性浮力を理解するといいことがいっぱいあります。
(*1) マスタースキューバダイバーは、アマチュアダイバー最高ランクの認定です。 プロとして働く予定がない人で、より多くの楽しみ方をしりたい好奇心旺盛なダイバーの認定です。認定条件は、50本以上のダイビング経験とレスキュー以上の認定および5つのスペシャルティコース認定です。
2本のダイビングで行うコース内容
これらの内容に対し事前にスキルの確認をしたいものがあったら、オプションのプール講習を受けたいとダイブセンターに事前連絡することをお勧めします。
● 以下のことを注意しながら、ウエイト・システムを組む:
1.PADI“ベーシック・ウエイト・ガイドライン”にしたがって、ウエイト量を見積もる。
2.水中で快適に、しかもしっかりと体に着けられるように、ウエイトの位置ぎめと配分をする。
● ビジュアライゼーション・テクニックを使ったイメージづくり。
水中での快適な呼吸パターンを確保し、優雅に水中を泳ぐのに、ダイブ前のイメージづくりが役に立つ。
● 水面での浮力チェック。BCDから空気を抜き、水面で中性浮力になるように、ウエイト量を調整する。
● ゆっくりと、コントロールされた水底への潜降。必要ならばBCDを使って中性浮力になるよう、浮力調整。
● あらかじめ決めておいた深度で、中性浮力に調整。
● 浮力コントロールをしながら、少なくとも60秒間、水中でホバリング(キックも手も使わない)。
● 身体や器材を水底に触れず、また水面からでないようにして、水平に泳ぐ。
● 呼吸のコントロールだけで、深度の微調整を行う。
● 効率のよいフィン・キックをデモンストレーションする。大きく、ゆっくり、そして滑らかなキック。
● 障害物を設置したコースで、障害物に触れないようにナビゲーションをする。水底に触れず、水面から身体や器材を出さないこと。
● ウエイトを調整し、いろいろな姿勢でのホバリング。垂直、水平、足が少し高い、頭が少し高い、などの姿勢。
● BCDの空気を抜いた状態で、水面で中性浮力が得るのに必要なウエイト量の調整をする。潜水前(プレダイブ)、潜水後(ポストダイブ)の浮力チェックを行う。
● 以下のポイントに注意しながら、ウエイト・システムを組立てる。
1. PADIベーシック・ウエイト・ガイドライン(ページ23~24)をもとに見積もったウエイトの量を使用する。
2. 水中で快適に過せ、動きやすい姿勢がとれるように、ウエイトの位置ぎめをし、配分をする。
● リラックスするのに役立つ、また楽な呼吸パターンを確保し、優雅に水中を泳ぐのに役に立つ、ビジュアライゼーション・テクニックを使う。
● BCDの空気を抜いた状態で、水面で中性浮力が得るのに必要なウエイト量の調整をする。潜水前(プレダイブ)、潜水後(ポストダイブ)の浮力チェックを行う。
● コントロールされた、ゆっくりとした潜降をする。必要であればBCDを使って、中性浮力になるように調整をする。
● 効率のよい大きく、ゆったりしたストロークで、キックした後に滑空していくようなフィンキックをデモンストレーションする。
● 浮力コントロールをしながら、少なくとも90秒間、水中でホバリング(キックも手も使わない)。
● 水底の生きた部分ではないところ(岩盤、砂地)に触らないようにして、できるだけ近づく練習をし、手とフィンを小さく動かして、中性浮力をとりながら、離れる練習 をする。
補足
アドバンスド・オープンウォーターダイバコースでピーク・パフォーマンス・ボイヤンシーのアドベンチャーダイブをした人は、それを証明できるものがあれば、残り1本ダイブ2をするだけでスペシャルティ認定を受けることができます。 1日にできるトレーニングダイブは、3本までと決まっているので、あと2本同日に受けることができます。 2本のトレーニングダイブで認定を受けられるスペシャルティコースは、たくさんあります。 遂行予定のダイブサイトによって選択できるコースをダイブセンターに確認してください。
ご愛読ありがとうございました!