今日は、中性浮力について書いてみようかな?
中性浮力を正しくできるようになると、最小の動きで水中活動ができるようになるので、エアーの消費も減りますし、楽しむ幅が、大きく広がります。
次に潜る時にもっと水中環境にも配慮あるダイビングをできるようになりますし、写真テクニックのレベルアップにも大きく影響してくるといいことづくし。
正しいテクニックを身に着け、安全にダイビングしましょう!
さて、ダイビングのテクニックは、中性浮力をマスターすることが一番難しい。
その中性浮力をマスターする順番は、以下の通りです。
1.呼吸方法
2.中性浮力の取り方
3.フィンキックの方法
1~3は、密接に関係しています。
自転車に乗ることに例えるなら…
呼吸方法 ⇒ バランスのとり方
中性浮力の取り方 ⇒ ハンドルの操作方法
フィンキックの方法 ⇒ ペダルの漕ぎ方
自転車では、この3つを同時にできないと乗れないですよね。
ダイビングでも、正しい方法は、この3つがバランスよく同時にできているのです。
できてなくても水に飛び込むことはできてしまいますし、フィンで頑張ってキックしていれば前に進みます。だから、間違いに気づきにくかったり、間違ったままかなりの回数潜っている人なんかもいたりするんですよ。
でわ、呼吸方法について細かくみていきましょう。
呼吸は、2段階で体に覚えさせます。
ステップ1
自分自身を呼吸で落ち着かせる方法
これが出来ないうちは、何にもできないし、できたとしてもすべてのことがかなり難しくなります。
気持ちを整える呼吸は、深呼吸。
深く、ゆっくりとした呼吸を数回、意識して繰り返すと体に入っている力が、スぅ~っと抜けるようになります。水面で確認をしてから潜行するよにしましょう。
呼吸が落ち着いていない人の多くは、過呼吸になり肩を上下させて呼吸するようになります。
また、呼吸を上手く吐けずに苦しく感じるようになる人もいます。
この状態の人は、ウェイトがかなり重くないと沈むことができません。
大体の人の肺の浮力は、3~4kg(まれに超でかい人もいる)です。
これは、身体測定で確認できる肺活量で見られる数字通りの浮力があるってことです。
同じような器材とウェットスーツの仕様でインストラクターとウェイトが3~4kg違う人は、
マスターできていませんので、次回潜りに行った時に確認するようにしましょう。
ステップ2
水中での呼吸は、体の浮力が変わることを意識した呼吸方法
肺の中の空気量で浮力が変わります。
普段の生活と同じように楽に呼吸をしていれば、大きく浮力が変化することはありません。
中性浮力の時に深呼吸して大きく吸うと予想以上に大きく浮き上がります。
上手くできない時の心理は…
(講習中に見られる生徒がコントロール不能状態に陥る場合)
意識せずに大きく吸う → 浮きあがる → 焦ってさらに吸ってしまう → 水面まで浮上
(呼吸で体の浮力が変わることを意識しいていない場合)
意識せずに大きく吸う → 浮き上がる → BCDから空気を抜く → 沈む体をキックで補う
(注意点)
しっかり吐くと沈むのですが、吐いた後の吸い方が早いと、体が沈み始める前に浮力がある状態に戻ってしまいます。体の沈み方を確認しながら吸うスピードと量をコントールする必要があります。
この呼吸の吸い方は、常に意識を傾けながらダイビングすることになります。
慣れるまでは、「すっすっすっす」って短い呼吸を連続で行ってみるとコツがつかみやすいです。
ただし、呼吸は止めないように注意しましょう。
自転車でバランスを崩せば転倒します。ダイビングでは、コントロールされていない潜行になってしまいます。適正ウェイトでダイビングしていても、浅瀬では、ウェットスーツの浮力があるので、マイナス浮力の影響が小さくて浮力変化を感じにくいかもしれません。しかし、深く行けば行くほどウェットスーツの浮力が失われ、その分の浮力を補う必要が出てきます。それが、中世浮力です。
常に落ち着いた呼吸ができるようにするためのおすすめの器材
自分のウェットスーツを持っているといいですね。
自分の体にぴったりと合ったスーツを着ていれば、苦しくなったり、寒くて体がこわばったりして呼吸が荒れることも無くなります。また、自分のウェットスーツなら、何キロウェイトが必要なのかも一度潜ればわかると思いますし、慣れたものを身に着けていると気持ちも落ち着くもんです。
ただし、いつの自分が潜るところの水温に合わせてウェットスーツの種類を選ぶ必要があります。
リゾートダイバーですと、かさばるウェットスーツを持ち運びたくないという方も多いのでは?
そんな方には、1~2mmのタッパーとフードベストがあるといいです。
これでしたらほとんどかさばりませんし、ものすごく保温性が上がります。
レンタルのウェットスーツは、基本的にベストな器材ではありませんので、あまり保温性に優れたものを使っていません。寒けりゃ中に切れますし、温かければ、ウェットを借りずに潜れますから利便性が高いですね。
では、今日は、正しい呼吸方法について話ました。
次回のダイビングで確認してみると新しい発見があるかもですね。
中性浮力について興味のある方は、ダイビングに参加されたときに、一緒に潜ったインストラクターに聞いてみるといいですね。丁寧に教えてくれると思います。
更に必要性を感じる方には、PADIコースでは、
・ ピークパフォーマンス・ボイヤンシー・スペシャルティー・コース
という2本のダイビングで中性浮力を練習するコースがあります。
または…
・ リ・アクティベート
・ スキューバ・リビュー
のような、スキル確認プログラムに参加することをお勧めいたします。
つづく